活動内容
日本に移住してきた人々とその家族が日本の社会で生活するにあたって、多くの場合、様々な困難に直面します。そのような時、ENCOM YOKOHAMAでは必要な援助を提供し、彼ら、彼女らが日本の社会と教会に容易に溶け込んでいけるようサポートします。生活上の支援、精神的及び信仰の分野での支援を含む全人的司牧ケアを目指しています。
そして、移住者とその家族、共同体が日本社会の中で自らの力と可能性を見出し、人間としての尊厳を取り戻し、日本人や多国籍の人々と共に多文化教会、多文化共生社会を作り上げていくことができるよう、ENCOM YOKOHAMA多言語司牧チーム(英語・タガログ語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・中国語)と横浜教区内の4県(神奈川、静岡、長野、山梨)の小教区とが協力しています。
相談支援活動
移住者とその家族が、困難な問題や危機的状況に遭遇した時、しかるべき支援組織(法律・医療・労働分野の相談機関、および行政機関の支援等)につなげます。その過程で、彼ら、彼女らに寄り添い、相談にのることによって精神的サポートも行っています。また、定期的に入国管理センターを訪問し、収容されている人々との面会も 行っています。
相談内容
*日々の生活上の問題 *労働問題 *国際結婚とその家族に関する問題 *医療 *入管訪問 *書類作成 *ビザ / 逮捕 / 勾留
多国籍信徒の司牧
一人ひとりの移住者が置かれている状況や自らの価値観、キリスト者としての使命に目覚めることによって、彼ら、彼女らの中にある信仰、いのちの尊厳、創造性などを培っていきます。
*霊的養成と価値観の見直し
移住者の信仰及び価値観を自らの民族的霊性や静修、黙想、聖書の勉強等を通して深めます。
*アイデンティティへの気づき
特にダブルの背景を持つ子供たちが、自らのアイデンティティに気づき、評価できるようになること。
それは彼ら、彼女らの成長とエンパワーメントへの大切な一歩です。
*リーダーシップトレーニング
コミュニケーション、問題(対立)解決、聖書、使徒職、結婚、家庭、環境、移住者などのテーマや教皇の近年の回勅の勉強等を含む基礎的養成コースを通して、リーダーシップのスキルを身に着け、共同体のリーダーを育てます。
* 移住者の課題
移住者の置かれている現状や問題点、そして、それが彼ら、彼女らに与えている影響などに気づき、自らの権利と福利厚生を守り、促進していくために必要なステップを考えます。
* 使命への気づき
移住者とその共同体がキリスト者としての使命に気づき、家庭や共同体、教会、社会の中で、キリストの証人となれるよう助けます
* 日本語教室
日本語の基礎を学びたい人々のためのクラス。
子供の学習支援
学校の勉強をサポートします。また、来日して間もない、日本語での会話や読み書きが困難な子供たちの日本語能力向上のための支援もしています。
共同体作り
移住者間、多国籍共同体との間、また移住者支援団体との間のネットワークを広げます。
*コミュニケーションと情報交換の道を開く。
*他の共同体及び移住者支援団体とのネットワーク作り。
アドボカシー・啓蒙活動
主に日本人を対象に移住者とその家族の現状や抱える問題への理解を深めるために、移住者を取り巻く課題等についてのセミナーやフォーラムを実施します。
*人権意識を高め、移住者とその家族の人間としての尊厳を守る。
*移住者の権利擁護のため、署名運動等への参加。
船員司牧(AOS)
船員のニーズに応え、彼らの置かれている状況に対する人々への意識化。